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インビザラインの他に、マウスピース型の矯正装置を使った治療があります。インビザラインと他のマウスピース矯正について比べてみました。
インビザラインの厚さはわずか0.5mm!違和感がほとんどなく、周りから見ても矯正しているとわかりません。歯を移動させる範囲が0.25mm以内のため、歯を動かす際に痛みを生じることも少ないのです。
新しいマウスピースを交換する目安は7日~2週間に1度だけ。しかも、自分自身で取り替えられます。通院する回数も1~3ヶ月に1回程度なので、忙しい人でも大丈夫です。
厚さの異なる3種類のマウスピースで、歯を矯正していくアソアライナー。弾性のある素材を使っており、出っ歯・すきっ歯・八重歯・乱杭歯(らんぐいば)など、前歯の部分矯正に使用します。
交換の度に、新しいマウスピースをつくる必要はありますが、矯正力をコントロールできるため、歯の疼痛を軽減しながら治療を行なうことが可能です。
医療法人歯生会でん歯科が開発した、日本製のマウスピース型矯正装置です。装着時間は1日8~10時間程度。マウスピースの厚さは詳しくわかりませんでしたが、インビザラインよりも厚みがあると思われます。
矯正期間中は2週間に1回、クリニックで受診。マウスピースの交換ごとに歯型を取って新しくマウスピースをつくる必要があります。
3種類の厚さが異なるマウスピースを1週間ごとに交換して矯正していきます。軽度から中程度の不正歯列に対応。重度の不正歯列や抜歯が必要な場合は対応できません。装着時間はインビザラインと同じ20時間程度です。
オペラグラスでの矯正治療は3種類のマウスピースを1週間ごとに交換して、少しずつ歯を移動させていく方法です。型取りは1度だけなので、あまり手間はかかりません。すきっ歯などの前歯の矯正や軽度の歯列不正、ワイヤー矯正治療後に後戻りした人の治療にも対応できます。
ですが、インビザラインよりも厚みがあると思われる、薄い透明なマウスピース型の矯正装置です。1~2本程度の部分矯正に対応していますが、審美性には欠けます。
治療費は他のマウスピース型矯正に比べて手ごろ。インビザライン同様、1日20時間の装着が必要です。
0.5mm~1.8mmの一つまたは二重構造のマウスピース型の矯正装置で、2~5週間ごとの交換が必要です。マウスピースの製造はコンピューターではなく、手作業で行われます。前歯部分の矯正や、他の矯正治療での後戻りに対応する矯正装置です。
インビザラインや他のマウスピースの費用を比較できるように一覧にまとめました。矯正の内容によって費用は増減しますが、大まかな目安として参考になるはずです。総評として費用を安く抑えるポイントもまとめてありますので、チェックしてみてください。
治療名 | 金額(目安) | 備考 |
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インビザライン(0.5mm) | 750,000円~ |
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アソアライナー(0.8mm) | 300,000円~500,000円 |
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DENマウスピース | 964,000円~ |
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イークライナー | 500,000円~800,000円 |
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オペラグラス | 400,000円~ |
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エシックス | 200,000円~ |
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アクアシステム | 片顎378,000円~500,000円 両顎540,000~800,000円 |
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マウスピース矯正にかかる費用は、30万円以上がひとつの目安です。多少の金額差はあっても、この程度はかかると意識しておきましょう。
矯正の範囲や歯の状態に応じて金額は大きく上下するので、安さだけで選ぶのは禁物。初期費用が安くとも、治療範囲が広い場合や複雑な治療が必要であれば、修正や調整が発生して費用がかさみます。
上下どちらか一部の矯正を行うなら30~40万円、全体的な矯正を行うなら60~80万円程度になります。重度の歯並び矯正だと100~120万円が相場とみて良いでしょう。
また、治療にかかる時間や来院回数も大事なポイント。治療が長くなれば、それだけコストが膨らむ点も注意が必要です。金額の比較はあくまで参考程度にしてください。どの治療が一番安く済むかは、現状の歯に依存します。ドクターとのカウンセリングで、自分が考えている理想的な歯並びについてしっかり話しましょう。
歯の状態に合わせて適切な矯正を受けられれば、結果として費用は安く抑えられます。
矯正治療を成功させるためだけではなく、矯正治療の総費用を考えると良いドクターやクリニックを見つけるのは大事なポイントといえるでしょう。
治療実績を確認するだけでなく、カウンセリングや詳細な検査を受けるのがおすすめです。ドクターの資格や認定にも注目しておくと、矯正治療やクリニック選びの基準になります。
歯の状態を判断するドクターやマウスピースを作る技工士の技術次第で、矯正の期間と費用が左右されるのも注意が必要です。
治療が進むと必要になるマウスピースの調整や処置。回数に応じて出費が増えるため、いくらかかるか予想がつきにくいのは困りもの…。矯正治療で余計な費用をかけないため、大まかな来院回数は確認しておきたいところです。
詳細な検査には治療とは別に費用がかかりますが、治療の精度を高めるために必要な金額と割り切った方が安く済みます。まず、歯の状態をきちんと診断してもらうことが費用を押さえるポイントです。相談はどこも無料なことが多いので、信頼できるドクターに出会ったらそのまま精密検査を受けてみましょう。
一部分だけ歯を矯正するなら、エシックスやアクアシステムなどが良いでしょう。
広範囲の矯正治療には不向きですが、狭い範囲の矯正治療にはバッチリです。エシックスならリーズナブルに、美しい歯並びを手に入れられます。例えば、前歯部分だけを整えたいと考える場合に適切です。治療したい歯の本数が少ない場合に選びたい矯正治療と言えます。
全体的な矯正をするなら、インビザライン・イークライナー・DENマウスピースでの治療が適切です。ただ、どの治療でも最低40万円以上かかると考えると、なかなか手が出しづらい治療といえます。
費用が高額ではあるものの、インビザラインやイークライナーは専用のシミュレーションソフトで治療計画の目安がわかるのが魅力。最初のマウスピースを作る段階で、大まかな来院回数や出費の予想がつきます。全体的な矯正を考えているなら、チェックしておいてください。
イークライナー・インビザラインは、ドクターの腕で成功が左右されます。症例数や資格は必ずチェックしておきましょう。インビザラインにはドクターの技術を認定する制度「インビザドクター」があります。これはインビザラインの開発メーカーから症例実績や治療技術で評価される仕組みです。同じ料金でも施術のクオリティは違うので、インビザライン治療を受けると決めた場合は確認しておくと良いでしょう。
札幌で「日本矯正歯科学会」の「指導医」以上の資格を持つドクターが在籍し、インビザラインを扱っている歯科クリニックを厳選して紹介します。※2023年6月時点の調査情報を元にしています。