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前歯や上顎が前方に出ている歯並びで、俗に「出っ歯」と呼ばれます。上顎前突はくちびるが閉じにくく、無理に口を閉じると顎にしわができたりして不満そうな表情に。口呼吸になりやすく喉が乾燥しやすいなどの不具合も出やすくなります。歯列矯正で顔の印象もかなり変化します。
正しい噛み合わせとは反対となり、下の歯が上の歯にかぶさっている症状です。下顎が前に飛び出しており、一般に「受け口」と呼ばれます。放置すると、下前歯の歯ぐきや歯を支える顎の骨へ負担がかかりやすく、歯がぐらつくことも。横顔が特徴的なため、思春期頃から気になることもあります。
頭より上下の顎が前方にある状態です。類人猿のように口元が出ている印象となり、コンプレックスになっている人も多い症状。上下顎前突は、叢生やすきっ歯、開咬、左右的なずれなど、ほとんどの不正咬合が現れやすく、常に口が開いた状態となる傾向にあります。口腔内が乾いて虫歯や歯肉炎、風邪を引きやすくなど、生活にも支障が生じてしまいます。
上の歯が下の歯に被さるのが正常な歯並びですが、途中から歯並びが交叉し、上の奥歯が下の奥歯の内側に入ってしまう状態を交叉咬合と言います。成長期に交叉咬合の状態だと、顎の成長に影響し、顎がずれて成長すると顔が歪むことも。下顎を動かしにくいため顎関節症のリスクや、頭痛、肩こりなどに悩まされることもあります。
叢生とは「乱ぐい歯」とも呼ばれ、歯が部分的に重なって生えている状態です。「八重歯」も叢生のひとつで、欧米では早期に矯正するのが一般的。叢生は噛み合わせが悪いため、食べ物をよく噛めないことがあります。また歯磨きがしにくく虫歯や歯周病にもなりやすくなります。将来的にはインプラントやブリッジといった治療が難しいこともあります。
歯と歯の間に隙間がある歯並びで「すきっ歯」と呼ばれます。生まれつき歯の本数が少ない、歯が小さい、過剰歯などの原因が考えられます。歯間に隙間があると発音に影響し、特にサ行が発音しにくいことがあります。英語の発音にも影響します。また食べ物が詰まりやすく虫歯や歯周病の原因にもなります。
過蓋咬合とは、噛み合わせが深い状態のことです。上の前歯が被さりすぎて、下の前歯が見えないため、下顎の動きが制限され顎関節症になりやすいと言われます。また下の歯が前歯後方の歯茎を噛みこむことがあり、出っ歯を悪化させることがあります。被せ物やブリッジなどが壊れやすいのも特徴です。
歯を噛み合わせた際、上下の前はの間に隙間があり、食べ物が噛み切れない状態のことです。日本での発生率は低く、本人や保護者も気づきにくい症状。しかし、前歯で食べ物が噛み切れない、クチャクチャと音をたてて食べ、よくこぼす、サ行やタ行の発音がしにくい、話す際に前歯の隙間から舌が見える、口呼吸になるなど、弊害も多くあります。
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